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黒茶に赤茶細線の滑らかな楕円体に、白の引っ掻き紋を刻み溝に埋めたイスラム・ビーズ

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『黒茶に赤茶細線の滑らかな楕円体に、白の引っ掻き紋を刻み溝に埋めたイスラム・ビーズ』はセカイモンでd5a47から出品され、142の入札を集めて02月23日 0時 36分に、3743円で落札されました。即決価格は3743円でした。決済方法はに対応。茨城県からの発送料は落札者が負担しました。ＰＲオプションはストア、取りナビ(ベータ版)を利用したオークション、即買でした。

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イスタンブルの大バザール内のビーズ専門店で購入し、アフガニスタンや中央アジアから入手と説明されました。しっかりした作りの楕円体の胎は、巻き製法で成形され、胎上部や穿孔面に見られるように、黒茶部分に赤茶ガラスが混ざり、赤茶ガラスには多色のガラス・ケーン（棒）を用い、黒みがかった、赤、紫、薄いピンク、白や緑などの細線が順に繋がる、美しい線紋を描きます（4-6枚め）。　胎には、イスラム・ビーズに特徴的な引っ掻き紋が、不透明で鮮明な白いガラスを胎の逆側（下側部分）を起点に、ここに白ガラスをたっぷりと置き、一筆書き状に8回ほど胎をぐるりと廻して、最後、上部で細く消えています（4、8枚め）。　胎に廻された白線は、刻まれた細い溝に丁寧に埋められ、溝跡が白線と胎の間に確認でき、溝跡の微かな凸凹にも関わらず、胎全体は滑らかに制作されています。刻んだ溝に多色ガラスを埋める手法は、ローマン期1C-4C頃に見られます。イスラム期にも、溝を彫るのか、あるいは、白ガラスを表面に薄く巻きマーバー板の上で抑え、ほぼ溝なしに成形するかは確認できません。　白線を手の込んだ方法で巻くのは、古い時期の方法と考えられます。また、穿孔された孔径は、芯棒から剥離させ易いように、約7㍉と約5㍉と異なり、古い方法を示します。　本品の引っ掻き紋は、細い筋を胎に押しつけ筋を少し引き下げ、これを繰り返し、多数の浅い凹みの細線を残します。多くの引っ掻き紋ビーズに見られる、蜜柑玉の房と房の深い凹み跡と異なります。　研究書A Bead Timelineでは、900年～1000年頃に、イスラムの引っ掻き紋を施した樽玉、管玉、楕円体型が15ほど掲載され、黒の胎に赤の引っ掻き紋も見られます。引っ掻き紋ビーズは、前2C頃に茶の胎に黄などで制作され、また、2C-3Cにも類似のローマン・ビーズが続き、5C末や6C初めに、管玉や双円錐形で、黒の胎に白、赤などの引っ掻き紋が5例（632番）見られます。　本品は、これらローマン期ビーズの可能性も否定できませんが、9C-10C頃のイスラム期典型的な引っ掻き紋ビーズと考えられます。制作は丁寧、赤茶の細線模様は希少で魅力的なビーズという、千年の時を凝縮させた遺物を、風合いある「根付」やペンダント・トップに活用いただけます。サイズ：高さ　約23㍉　幅　約16㍉　孔径　約7㍉強

カテゴリー:	ホビー・楽器・アート>>>美術品・アンティーク・コレクション>>>その他
商品の状態:	目立った傷や汚れなし
配送料の負担:	送料込み(出品者負担)
配送の方法:	佐川急便/日本郵便
発送元の地域:	東京都
発送までの日数:	2~3日で発送